サメ軟骨エキス

軟骨の血管新生の抑制作用について

軟骨は、多くの動物で骨組みの部分を形成する強く柔軟な結合組織です。軟骨に含まれる細胞は、軟骨細胞と呼ばれ、タンパク質と炭水化物で作られているコラーゲン(線維性蛋白)とプロテオグリカンが多く含まれています。
骨には、血管がありますが、軟骨には、血管がないので軟骨細胞は血液ではなく組織液を使って酸素や養分を受け取り不要な物を排出しています。

米国国立がん研究所によると、軟骨の研究の歴史として、1960年代に、ウシ科の軟骨が 炎症(赤さ、膨張、痛み、および熱感)を静まらせたと報告され、1970年代に、ウシ科の軟骨が血管形成を阻害する物質(新生血管の形成)を含むと報告されました。1980年代には、研究チームは、癌の治療において、ウシ科の軟骨をテストする実験室と動物実験と臨床試験(人での調査研究)について説明しました。

やがて新生血管が形成されるのを防ぐことにおいて鮫の軟骨がウシ科の軟骨より活性であるかもしれないと考えられ、鮫の軟骨を使用することへの関心は増大しました。 鮫の骸骨がほとんど軟骨で作られているので、鮫の軟骨はウシ科の軟骨より豊富だからです。

血管新生のシグナル発生源がガン細胞の場合があります。とくにガン細胞であった場合には、血管新生が頻繁に行われることも分かっています。
ガンが初期の場合は、通常直径が1~2ミリメートルといった小さなもので、この時には血管の新生は起きていませんが、いったん血管新生が起きると血管から酸素と栄養の供給を受けガン細胞の増殖が起きます。それからしばらくすると、その血管を利用して転移が始まります。
つまり、血管新生はガンの増殖と転移を促進させてしまうのです。 そこで、この血管新生を抑制することができれば、ガンの増殖と転移が起こらなくなり、結果としてガン細胞は栄養と酸素が得られることができないために成長が止まるか、または縮まるか、死滅するはずではという発想が生まれました。

この試みはハーバード大学の学者が血管新生の促進因子と抑制因子のバランスを説明する理論を発表したことから始まります。
この理論によると、促進因子の増加や抑制因子の減少によって血管新生のバランスが崩れると、うまく制御できなくなりますが、外部から抑制因子を供給することで血管新生を制御できるようになるといいます。
この発表以後、1980年代の後半から、いくつかの研究グループによって、これらのことが証明されてきました。

その結果、軟骨に血管新生の抑制作用があることが分かりました。 鶏の卵(有精卵)の成長する胚には血管新生が起きますが、牛の硝子軟骨を卵の黄身の上におくと、本来伸びるはずの新生血管が軟骨周辺では伸びなかったのです。 さらに軟骨が「血管の内皮細胞の増殖を防ぐことができる」という事実も実験から確認されました。 同時に軟骨を熱を加えずに水で抽出された成分しか効果が出ないことが判明したのです。 軟骨は動物の関節を保護している大切な組織で、コラーゲン繊維などからできています。 哺乳類では体全体の1%もなく、安定した供給源にはなりませんが、サメには6~7%もあるので、サメ軟骨が注目を浴びることになったのです。

サメ軟骨の研究・開発の経緯

今日いくつかの研究機関において、血管新生抑制物質が医薬品の認可を取るために開発されています。 その中でもサメ軟骨は、医薬品の認可を取るために、カナダにおいて臨床試験が実施中で、第3相試験(フェーズ3)まで進んでいます。
最終的にはこの試験の結果次第ですが、医薬品の認可が下りるかもしれません。

サメ軟骨の製品が開発され始めたのは1970年の前半ですが、一躍注目を浴びたのは1993年になってからのことです。
末期がんと宣告された83歳の元プロボクサーがサメ軟骨のお陰で奇跡の復活を遂げた話が、アメリカの三大ネットワークの一つであるCBSテレビの人気番組で紹介されたのがきっかけです。
その放送によると、キューバの陸軍病院で末期ガン患者29人に1日60グラムのサメ軟骨末を26週間経腸投与したところ、7人は残念ながら死亡してしまいましたが、残りの22人が試験期間中も生存したのです。その生存者の一人が83歳の元プロボクサーだったのです。
元プロボクサーを含めた6人に著効が認められ、その他の16人も改善傾向があり、治療とはいかないまでもガンの進行が止まっていました。
この話は、日本のテレビなどのマスコミでも取り上げられ、大きな反響を呼びました。

当然のごとく、これがきっかけになり、日本でもサメ軟骨が健康食品として輸入されるようになりました。
が、ほとんどの商品が生のサメ軟骨を加熱し、脱水処理した後、粉砕または冷凍粉砕し、粉末か顆粒にしただけのものでした。

しかし、その数年後1997年に、サメ軟骨の制ガン作用を否定する研究データが公になりました。 米国臨床腫瘍学会で「末期ガン患者でのサメ軟骨パウダータイプによる臨床結果」というタイトルでサメ軟骨パウダータイプはガンに対しては効果がないと発表されたのです。
これはガン治療調査機関の医学部長であるデニス・ミラー博士の管理で行われた臨床治験で、治験薬としてある有名ブランドのサメ軟骨パウダーが使われていました。
末期ガン患者60人に、体重1グラムあたりサメ軟骨パウダー1グラムを経口で12週間投与したところ、ガンに対して効果がなかった上に、ほとんどの患者に胃腸疾患の副作用が認められたと発表したのです。

この結果は、サメ軟骨の製品開発に大きな示唆を与えました。
サメ軟骨を加熱処理すると血管新生抑制作用が失われることが分かり、処理方法や製造方法に改善がなされたのです。
もちろん原材料になるサメも汚染されていない海域のサメを使わなければならないことは言うまでもありません。これがきっかけでサメ軟骨の商品化はカナダや米国において大きく前進したのです。
鮫軟骨は医薬品でなく健康のため食品です。今後の研究結果の待たれる素材です。

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