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烏骨鶏の骨髄(マロー)


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烏骨鶏の骨髄(マロー)とは

烏骨鶏の骨髄(marrow:マロー)には、コラーゲン、コンドロイチン、セラミドなどの多種多用な栄養素が含まれています。

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血液中の重要成分を生み出すマロー

血液は、それを体のすみずみに回す働きをする心臓とともに生命活動の要といってよいものです。心臓のような組織は手術のときなどは人工心臓に1時間くらい代役させることもできますが、血液は貯蔵はきいても決して人口的に造り出すことはできません。
血液を造っているのは体の中の骨髄です。骨髄は骨の中空になっている部分をうめている組織ですが、大脳が固い頭蓋骨で守られているのと同様に、血液製造という大事な役割をもつ骨髄も固い骨で守られているのです。
血液の中には赤血球、白血球、血小板などの有形成分が含まれています。そのほとんどが骨髄で造られているのですが、骨髄が一刻も休むことなく、こうした仕事をやってのけるには、膨大な材料が必要なことはいうまでもありません。造血に必要な材料としては、タンパク質、脂肪、鉄、銅、ビタミンB12、葉酸など微量の酵素や、肝臓などで造られる造血刺激物質などが関係していることは明らかです。
マローを食べるということはそのものズバリ、造血組織を食べるということです。
そこには、血液製造に必要な材料が全てそろっているはずですから、これが新しい血液の製造に利用され、血の病の回復に有効であることは十分うなずけることです。

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脳に必要な栄養素をすべて含むマロー

マローについて、特筆しなければならないことは、マローが脳の栄養素である点です。
脳そのものの構成成分は、水分を除くと、半分は脂質、三割はタンパク質です。
タンパク質の割合は他の体の部位と比べるとかなり少ないことから、脳の特徴的成分は脂質であるといってもよいでしょう。
ところで、脳の脂質は皮下脂肪のような”アブラ”と違い細胞や神経組織の内部にまで入り込んでいます。皮下脂肪のような脂肪は体内で作ることができる飽和脂肪酸と呼ばれていますが、脳の成分である脂質は、不飽和脂肪酸と呼ばれ、体内で作ることができません。そのため、体外から摂り入れなければなりません。

この脳の脂質を更に詳しく説明すると、主にリン脂質からつくられています。脳の主成分であるリン脂質は体外から摂るしか方法がなく、そのリン脂質が、実はマローの主成分でもあるのです。
そのため、マローを摂り続けることは、脳の働きを保つのに有効だと考えられます。
脳にはこの他に、ビタミンB群、クエン酸、そして十分な酸素を運ぶ血液が必要なのですが、マローにはビタミン群は豊富で、造血作用をもっているだけに、脳にとって抜群の栄養素と言えます。

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肝機能を強化させるマロー

マローの多種多様な栄養素による造血作用などで肝機能を高めることが確認されています。
マローの中には、同じ脂質でも肉の脂身や植物性油にはない貴重な複合物質が含まれています。つまり肉の脂肪は、デンプン類から合成される中性脂肪が主であり、体の中では貯蔵エネルギーとして利用されているにすぎません。これに対して神経や脳細胞、肝臓などにある臓器脂肪は、脂肪酸に各種ビタミンやタンパク質、リン、コリンなどがくっついたもので、1秒の1000分の3という高速度で変化し、生体の微妙な物質交換や反応に関係しています。
これはマローに含まれる複合脂質と同系統のものです。肝機能を向上させるうえでタンパク質の摂取が大切であることはよく知られていますが、同じ意味でマローを十分に摂ることは、肝機能を向上させ、間接的に造血作用にも好影響を与えることができると考えられます。

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美容にも優れたマロー

マローの成分にはビタミンやホルモンなどの物質がかなり多く含まれ、美肌、肌の保湿効果、美容や皮膚疾患にとってごく少量で有効に機能することが明らかになっています。
ビタミン、レシチン(ホスファチジルコリン)、セファリン、スフィンゴミリエンなどのリン脂質、セラミドの糖脂質、コラーゲンやコンドロイチンなどの成分が関与することになります。このような成分の有効利用が美しい肌や瞳の輝きを醸し出すといわれています。

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烏骨鶏(ウコッケイ)について

烏骨鶏は鶏の一種で、ブロイラーや家鶏(白色レグホン)よりもひとまわり小さく、外見は白、黒、そして斑があり、そのトサカは、オスではクルミ冠、メスでは毛冠、足趾は大小五本(ほかの鶏は四本)を有し、毛深いなどの特徴がみられます。
しかしこの烏骨鶏のもうひとつの大きな特徴は羽毛の色に関係なく、皮、肉、そして骨にいたるまで暗黒色を呈していることです。
中国では古来、自然の動、植、鉱物を体調に応じて食することにより、健康を保とうという哲学があります。たとえば、中国の鶏肝湯、韓国の蔘鶏湯などは宮廷料理などと呼ばれ、高貴な料理として伝えられています。
台湾のある地方では、お嫁入りの際に、持参金と同じように、烏骨鶏のヒナを一つがい大事に持っていく習わしがあるといいます。
一年ほどして、お産をするころになると、烏骨鶏も成鶏となり、産後の栄養補給に欠かせない料理材料となるのです。

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2024/12/26(Thr) 20:40 (1)