HGHとはヒト成長ホルモン(Human Growth Hormon:ヒューマン グロス ホルモン)のことで、脳下垂体前葉より分泌されるタンパクホルモンであり、内分泌器官に作用して、体の器官や組織の発達に関与します。言い換えれば、タンパク質の代謝、電解質のバランス、炭水化物の代謝などに関与し、また体が脂肪をどのように使うかについてもコントロールする働きがあります。
この成長ホルモンには、タンパク質の合成を促進させたり、低血糖時にソマトメジンの分泌を促し血糖値を上昇させたりする働きがあります。反対に血糖値が上がればソマトメジンの分泌を抑制されることになります。また、寝不足になると肌が荒れることがありますが、これは眠れないと成長ホルモンが十分分泌されないため新陳代謝が不十分になるからです。成長ホルモンは皮膚の新陳代謝に大切なホルモンなのです。
また、成長ホルモン分泌が活発になると肥満解消、皮膚美容、筋肉増加、基礎代謝率の増加、免疫機能の改善などの効果が表れるといわれています。
成長ホルモンは若い時は豊富に分泌されますが、年齢とともに減少し老化を促進させます。しかし成長ホルモンはアミノ酸を投与すると分泌が促進されることがわかっています。
成長ホルモンの分泌を高めるためには、アミノ酸、さらにアミノ酸吸収を支援するビタミンB群・C・Aなどもバランスよく摂ることが大切です。
成長ホルモンの分泌が高まると、脂肪細胞や肌などの新陳代謝も活発になり、ハリと弾力のある肌が作られ、さらに筋肉量が増すことで、シワやタルミなども引き締められ、髪も黒々と光沢が増して毛根から立ち上がるほど元気になってきます。
これからは、若い時の体形と肌を取り戻すことも決して夢とはいえなくなるのです。
尚、摂取期間中は、ウオーキング程度の有酸素運動を取り入れることで一層のレベルアップにつながります。
女性だけでなく男性も、40代になると筋肉が衰えだして肌のタルミやシワが目立ってきます。例えば、平均的なアメリカの男性は、40歳から70歳になる間に、4.5から7.5kgの筋肉を失うといわれています。
筋肉の減少は40から50代に始まり、筋肉で支えられていた肌にはタルミやシワができます。
それに伴って、体力や気力も衰えていくのです。
筋肉の減少は、単に体重がそれだけ減るということではありません。筋肉の減少の一方で、体脂肪が増えていき、脂肪太りのたるんだ体になっていきます。ですから、筋肉が減っても体重は増えるのです。
筋肉は次のようにして作られます。筋肉の主成分は、タンパク質です。タンパク質は、一万個以上のアミノ酸がつながった複雑な構造をしています。私たちが、タンパク質を含む食品をとると、胃や腸でごく小さな個々のアミノ酸に分解され、分解後に初めて体内に吸収されるのです。
吸収されたアミノ酸の一部は、再びタンパク質に作り上げられ、筋肉となります。このような働きを「タンパク同化作用」といいます。これとは反対に、タンパク質をアミノ酸に分解する働きをタンパク異化作用」といいます。この二つの作用には、さまざまなホルモンが重要な働きをしているのです。
同化作用には、成長ホルモン(H.G.H.:Human Growth Hormon:ヒューマン グロス ホルモン)、男性ホルモン、副腎皮質ホルモンであるDHEA(デヒドロエピアンドロステロン)、甲状腺ホルモンなどが係わっています。一方、異化作用には、副腎などから分泌される、アドレナリンやコルチゾールといったホルモンが関係しています。
成長期までは同化作用が上回っていますが、成長期を過ぎるころから同化作用はだんだん弱くなり、老年期に入ると、反対に異化作用が同化作用を上回ります。こうなると、筋肉は、やせ細り、たるんでしまうのです。
同化作用の衰えの原因の一つは、20歳を過ぎたころからDHEAの分泌が低下するせいです。ところが、同じ副腎から分泌されるホルモンでありながら、異化作用の強いコルチゾールは、分泌量が低下しません。この差が筋肉の低下に拍車をかけているのです。
以上のことから考えて、筋肉の低下を防ぐためには、筋肉の材料となるアミノ酸や、アミノ酸からタンパク質、そして筋肉へと変えていく「タンパク同化作用」を活発にするホルモンの分泌を増やすことが大切です。
筋肉の材料となるアミノ酸は、具体的にいうと、バリン、ロイシン、イソロイシンの三種類の必須アミノ酸(体内で合成できず、食べ物から摂取しなければならないアミノ酸)です。
筋肉は、細い筋繊維の束でできているのですが、その一本一本はアクチンとミオシンというタンパク質でできています。これらの筋タンパク質の主成分がバリン、ロイシン、イソロイシンです。マラソンランナーをはじめとするスポーツ選手の多くが、アミノ酸の栄養補助食品をとって運動をして、筋肉を鍛えています。これは、これらのアミノ酸を材料に、タンパク同化作用を活発にするためなのです。
そして、筋肉づくりを活発にするホルモンの材料になるのもアミノ酸です。
例えば、アルギニンというアミノ酸は、「若返りホルモン」の代表格である成長ホルモンの生成と分泌を盛んにするといわれています。
成長ホルモンは、タンパク質から筋肉を作り上げる同化作用を活発にします。
なお、若返りホルモンの分泌や働きを衰えさせる代表といえば、睡眠不足。
メラトニンというホルモンは、睡眠不足の解消に大変有効です。
メラトニンは、睡眠をつかさどるホルモンで、航空会社のパイロットたちの時差ボケ解消薬として知られています。
このメラトニンの材料となるのが、トリプトファンという必須アミノ酸です。
(これまで名前の挙がったアミノ酸は納豆やヨーグルトにすべて含まれています。)
このようにして、各種アミノ酸をバランスよく摂るようにすれば、いくつかの若返りホルモンの分泌が活発になります。女性はもちろん男性も、中年になると肌のタルミやシワなどが目につきます。これらの解消に、アミノ酸を十分に摂って若返りホルモンの分泌を活発にしたいものです。
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